月曜日の割引でアニメ映画をみる。ガンダムシリーズの最新作で、どうやら三部作の第二作。公開日には朝から晩まで八回も上映するくらいのブロックバスターだった。この日は五回かかっていた。最後の回をみる。
あまり印象を残さなかった前作よりもずいぶんたのしかった。会話でグイグイとシナリオを引っ張りながらもあまり安いドラマにしない台本は前作に変わらずいくらか一見さんに厳しいところがあるけれど、かえって淡々とすぎていく悲しげな時間のことをよく語っていたとおもう。
おおきな戦闘が冒頭にもあるのがよかった。前作は待ちに待たせてようやく起こった殺陣シーンが光量の低さでほとんどみえなかったのに比べて、こんどは晴れた海のうえをゆっくり飛ぶガンダムをみせて、その程度のことにまず満足があった。
ふたたびクライマックスに殺陣があって、そこでは猛スピードの戦いが起こっているなか、主人公の葛藤をみせるシークエンスが割り込む。複雑なナラティブのなかに過去作からのモンタージュが挿入される。最先端のリッチなコンピュータ映像と、ひと昔まえの作画がまざりあうところ、主人公にとってのなつかしさと孤独をうまく言い当てているようにみえた。その引用元のガンダム作品はみていないけど、よく機能していたのはたしかとおもう。
前作の最終盤にやっとあきらかになった主人公の性質は、トーンとしては今作でも変わっていないようにみえて、どうもこれは一貫して陰鬱なテーマをあつかっているようす。勝利に注目すればたしかにいくつかのそれは描かれているけれども、淡々と時間はすぎて心はひとりでに沈んでいく、そのことは止めようがなくみえる。勇気をふるって立ち向かう姿はとらえられているけど、明るさや楽天主義は消されていて、いつも一歩おくれて失敗することしかできないヒーローの切なさをおしえようとしているようにみえる。おのずと渋さはますけれど、それが魅力になっていることもわかる。