あたらしいグローブをもってはじめての練習をした。四度目の練習で、大会まではあと一ヶ月になる。

はじめのときより身体は反応するし、うまくプレーできそうな感覚もあるんだけど、手元でなにかがすこし狂ってピンとこないことのあるはじめての日だった。打てばとらえそこねの小フライとファウルチップは増えて、守ればグローブにおさまったはずのボールがするりと落ちてこぼれた。中途半端な慣れが慢心を呼びこんだか。

屋内練習場のグラウンドはいつもよりも緩めで、砂場みたいにやわらかい一角ができているところにボールが転がれば、落とし穴か沼みたいに足をがくんととられて、転びやすかった。はずむとおもったボールが減衰しておもわずつんのめったり、すっ転ぶのをおそれるためらいが身体を停止させることもあった。打球を見誤って手首に直撃させて受けてしばらく腫れてしまったのも恐怖心を育てた。

あたらしいグローブの感覚が育っていないというのはあるんでしょうね、といいながら、いつもみたいにたのしい時間はあっというまにすぎてしまったけど、もうおわってしまって悔しいとおもうよりも、きょうはこれよりよくはならないだろうという諦めもあった。

寝る前にいつもやっているストレッチをしたら、いつもよりも前屈が浅い気がした。ほぐせばやわらいだから気にもしないで寝たら、朝になって右のハムストリングにめずらしい筋肉痛を感じた。左よりも右側の球際をおおく追ったのはおぼえているから、ふんばるのを繰り返したうちに疲れがたまってしまったかな。

筋肉痛とおもってストレッチをして様子をみることにする。ちょうどメッツのリンドーアが軽そうにみえるベースランニングで足を負傷したのを午前中の試合ハイライトでみて、怪我とまでいわないでも違和感はこうやってやってくるのねと同情した。故障でなければいいとおもう。