歯にカスがついているのかなと舌でさわって変におもったのを、みがけばとれたとおもってそのままにした。

あれ、またおなじところになにかはさまっているかなとおもうのが二回三回とあって、指でなでてみたらどうやら欠けたかとみえた。痛みも困りもないけど居心地の悪さが近所の歯医者に向かわせた。右上の六番目の歯が欠けたようで、と問診にこたえて、うん、欠けていますねとたしかめてもらった。

詰め物をしてまるめるか、みがいてまるめるか、どちらがいいですか。詰め物のほうが削る量はすくなくて済みますね。ではそうしますね。といって、みせかけの選択肢をおしえながらほとんど選ばせる余地もないようす。そのばで処置がはじまって、十分くらいですべておわった。舌でさわれば、たしかに角はとれてなめらかになった。

これが詰め物というのか。たぶんはじめてする種類の歯のトラブルが手際よくかたづいた話。

固いものを噛んだりぶつけたりした自覚もなく歯が欠けるというのはなくもないことで、そうと気づかずほったらかしにして、検診でいわれてはじめて知るひともおおいらしいとおそわる。