おばあちゃんがお亡くなりになったのは去年の終戦記念日のことで、それから一年になる。
新盆と一周忌が重なるときは一周忌のほうを先に済ませるならわしで、七月にとりおこなっていたそれにぼくはいけなかった。迎え盆の日も平日であけられなかった。線香もあげずに過ごすのはしのびないと、週末にあわせて一泊だけの帰省をする。
これから一晩あけますと大家さんにごあいさつをする。おみやげといってずんだのお菓子とまだ固い立派な桃をひとついただく。玄関先でお話するうちにぱらついた雨は、古川そして岩出山へと進んでも降ったり止んだりを繰り返す。
休憩もせず鬼首にはいっていこうとするとき、交通情報の電光掲示板に土砂崩れ通行止めという文字がみえる。おもわず道の駅にいちど停めれば、月初めの大雨で崩れているのはほんとうのことのようで、花山温泉の峠道にそれて山道をいく。雨は強まって、部分冠水もちらほらみえるのをかいくぐっていく。
甲子園のラジオ中継をききながらいけばあっという間のことで、湯沢と横手をトントンと順番にすぎる。角館には母と妹がいて、あっちは降ってたんだねとのんきにいっている。仏壇に手を合わせて、なにをかんがえるともなくしばらく座る。スーパーの毛ガニを夕飯にいただく。熱い銭湯をあびて肌着ひとつで歩いて帰る。