ハロウィンの恒例行事といって仮装して飲み会にいく。近所のCさんが十年前くらいからちいさくやっている集まりに参加するのはぼくにとっては二年目だ。

去年はドンキにあるかぼちゃの被り物だけ頭に乗せていった。今年はドジャースの帽子を百均の真っ赤なフェルトで包んで、セカンドストリートの赤シャツにオーバーオールを履いてマリオの仮装をする。前の日に百均でメイク道具を集めるのに付き合ったCさんが仕上げてきた装いをみたら、自分では失敗といっていたけどバンドマンとしてきちんと通るくらいにお上手でおどろいた。落ち合って近所の居酒屋まで歩いていく。

マラソン大会があるとか風邪をひいたとかいろんな理由があって、極端に集まりが悪かった。一年前にいちばん張り切ったメイクをしてきて、お前らもっと頑張れただろともっとも激しいマウントをとってきたMさんはよりによってドタキャン気味の不参加で、まさかねえと話していた。この日からはいったという生牡蠣、それに本まぐろのたたきが絶品だった。それから唐揚げ、チャーハンなどたべた。

22時に閉店になったあと、二軒目あるならおれもいきたいとマスターがいって、歩いていくつもりで待っていたら車で出てきて、駅前まであいのりさせてもらう。飯だけで飲まないよといって車できたのに、駐車場に駐めるなりアドリブで居酒屋にはいったのはマスター自身の希望で、いやおれ運転あるからさあ、と十秒くらい葛藤するふりをしてからビールを飲んでた。

三軒目でそばをたべたあと代行にふたたびあいのりさせてもらって帰る。マスターの車は昔のラジオ音楽番組のアーカイブをかけていて、これは Da Cipher っていう若いときみんなきいてた番組だよとおそわる。降りたところへパトカーがゆっくり近づいてくるのがみえて、仮装してるだけで悪いことはしてないよといいながら、よその駐車場にはいっていくのをみとどけて二時に解散する。