今年もまた風邪をひいたという記録です。

金曜日は朝から元気が出なくて、晴れてあたたかい日なのにどうしたろうと様子をみているうち、あたたかいという以上になんだか身体が熱いなと体温をとってみれば微熱があるのだった。

お昼を適当にしないで野菜スープをきちんとたべてひとり経過をみる。パートナーがこの前きたときに買ったまま冷蔵庫においてあるビタミンレモンを飲ませてもらって午後をぼうっと過ごすうちに熱はやわらいだ。ジムにいくのはお休みにして、冬が来る前にどこか出かけられるようにと前々から予定を空けておいた週末の行楽もまるごとあきらめる。

土曜日の朝は気がつけば十時間以上も眠っていて、微熱はない。外はひどく冷えたうえ大風も吹いている。こんな天気ならどっちにしろ行楽はできませんね。もっとも、不運を不運と交換しているだけで、幸運ということはない。

春であれば寒の戻り、秋であればいまごろの、気温がはげしく乱れるときには長寝せずにいられない時期がある。春眠暁を覚えず、というのを春はもとより秋にもする。半年ごとにかならずかかるひきはじめの風邪を治すためにはたらく身体がエネルギーを求めることの証拠にみえる。

ひとより長く寝る傾向は中学のころからあって、おれがお前くらいのときには四時間しか寝ないで徹夜で勉強したものだと親父は豪語して、八時間寝たあとのぼくのことを薄らなじることがあった。叩き起こさないぶんだけ親切だろうといわれたこともあった気がするけど、どうだろう。

高校のときには好きなことをするのに忙しくて、寝不足のまま登校しておもわず居眠りしたこともあったな。物理の時間、教壇にいちばん近い席でうとうとしてしまって、温厚なM先生に頭をどつかせてしまったことがあった。わざと寝ていたわけではなかっただけに素直に反省したものだったが、次の日に大雪で電車が止まり欠席したとき、おれの体罰のせいで登校拒否を出してしまったとM先生のほうがかえって深刻に顔を青ざめさせていたことはのちに笑い話としてきいた。

年をとるほど体調は崩すものだといつか病院にかかったときに聞かされたことをおもいだせば、この三年か五年くらいはかならず、年に二度は風邪をひく。あるいは、ふつうひとはこのくらいの頻度で風邪をひくのだけれど、休めない遊びや仕事があるから我慢して暮らしているものなのか?

裏を返せば、かならず風邪をひくような気がするこの季節のほかはおおむね良好とおもえる体調で過ごすことができて、慢性的に寝不足だったり不眠症だったりしないでいられることをおもえば、長く眠れることもひとつの才能であると積極的にとってやれる。

行楽にも出られなければ運動もできないつまらない一日だったと記憶するよりも、ぐっすり眠って風邪をこじらせずにおけたすばらしい一日できょうはあったと記憶してやれば、たしかにそれが健康ということもできる。